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浄水器の比較-良い浄水器とは?
さて、では良い浄水器の条件は? 不要なものを完璧に漉し取ることができる浄水器だと私は思います。このタイプにも漉し取る方式によっていくつかのタイプがあります。
では、水道水に含まれる物質とその大きさはどうなのでしょうか?
| 物質名 | 粒子の径 | 処理の方向 |
|---|---|---|
| 藻 | 5μm以上 | 除去すべき |
| 赤サビ | ||
| 濁り | ||
| 0.2〜0.5μm | ||
| 塩素 | ||
| 有機物(トリハロメタン等) | ||
| ウィルス | 0.1〜10μm | 不活化すべき |
| カビ | ||
| バクテリア | ||
| ミネラル(カルシウム・マグネシウム等) | 0.1μm以下 | 残すべき |
※1μm(ミクロンメーター):1mmの1/1000
■逆浸透膜浄水器(純水)は身体に悪い?
逆浸透膜(RO)浄水器って今まで耳にされたことがありますか? 純水に近い水を作ることができる浄水器です。元々、米国で海水から飲用水を確保するために開発されたもので、確かに上表のほぼすべての物質を除去できます。
原理はメンブレンと呼ばれる半透膜(0.0001ミクロンの微細な孔を有する)を介して水道水(原水)側に圧力をかけると、反対側にほぼ水分子だけが取り出せるというものです。
と聞くと、ほぼ浄水器のゴールのように思えますね。でも、これが浄水器の決め手なのでしょうか?私はそうは思いません。
もう一度、上表の『処理の方向』をご覧ください。これは私の意見です。
まず、ミネラルですがこれは残すべきです。逆浸透膜浄水器の処理水は何の味もしません。はっきり言ってまずいです。ミネラルは水の味を決定する大事な要素です、それを除去してしまうと味がなくなるのは当然です。料理に使うのならレシピによってはいいかもしれません。
次にこちらの方が重要なのですが、純水を飲んでいいのかという問題です。逆浸透膜(RO)浄水器を私も利用したことがあります。熱帯魚の換水用の水を作るためです(サイト紹介参照)。いったん、純水を作り、所望の硬度になるようミネラルを添加したり、水道水で割ったりします。
そのまま純水を水槽に注入するとどうなるのでしょうか? 魚はうまく泳げません。理由はよく分かりませんが、浸透圧の差で魚の体内と水の間で体液の移動が起こるのではないかと思います。
水は周囲の物質をよく溶かしてしまう、ということを思い出してください。
人間の場合はどうなのか、実験はしていません。怖いので。
さらに、使い勝手で気になる点があります。メンブレンの径が極端に小さいため、水を作るのに時間がかかるのです。そのため、この装置はタンクを持っていて、処理水はゆっくりとここに溜まります。すぐ、飲めればいいのですが、塩素を除いた水は雑菌の繁殖が速いです。衛生上、気にまります。
もう一つ、経済性です。1リットルの水を作るために数倍の水を捨てなければなりません。これは原理上やむをえないことです。原水側に圧力をかけてそのまま捨てるのです。
いかがですか? この浄水器が浄水器の決め手とは思えないでしょう。
■中空糸膜浄水器の弱点は目詰まり
不織布などで構成されたプレフィルターで粒径の大きな不純物を除去し、その後、活性炭フィルターで粒径の小さな不純物や塩素、有機物などを取り除きます。これが最もポピュラーな浄水器の構成であり、また、最も好ましい浄水器の構造だと私は思います。
実は上述の逆浸透膜浄水器でも初段の構成はこの構造をとるものが多いのです。ただし、活性炭の性能には注意を払うべきです。活性炭は非常に良好なフィルターですが、ピンキリです。その表面積によって浄化性能が大きく変わります。安価なフィルターでは処理能力が小さく、頻繁な交換が必要になります。活性炭の処理能力(通水量)を確認しましょう。
注意を要するのは交換時期を逸すると、活性炭は吸着した物質を吐き出し始めることです。そのため、通水量を検知してフィルターの交換を知らせてくれるものが安心です。
ろ過膜としては中空糸膜が広く利用されています。微細な孔(0.01ミクロン)を有する高重合度ポリアクリニトリルが使用されます。ミネラル分は通過します。弱点は目詰まりです。
■紫外線殺菌浄水器が現時点の決め手
一般的な活性炭をベースにした浄水器には、上手な使い方として下記の記載がなされます。
・朝一番の水は捨てる
・浄水器を通した水は早めに使用する
・カートリッジの交換を定期的に
・寝る前には水道水で殺菌を
・定期的な洗浄を
・月に一度はお湯で殺菌を
これらの注意のほとんどは、塩素を除去した浄水に殺菌効果がなくなるため、万一のことを考えての注意です。
従って、良質なプレフィルターと活性炭、それに吐出直前に紫外線を照射することで殺菌機能を有する浄水器が最も安全で実用的であると私は考えます。
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