水分子はタンパク質の
       表面を覆い命を守っている

■必要な水の摂取量

 成人の水分排泄量は1日約2.3リットルと言われます。ヒトは水分を摂り、排泄する循環の中で老廃物を体外に排出し、新鮮な水分が細胞の活動を支えます。
排出物 排出量 総排出量
尿 1.2リットル 2.3リットル
糞尿 0.2リットル
呼気など 0.9リットル

 これは静かに横たわっている時の数値なので、運動をしたり、暑い夏はもっとたくさんの水分を汗として失います。

 当然、最低限、これだけの水分を摂取しないと体内の水分が減少し、老廃物が排泄されなかったり、血液がドロドロとなり、血栓が血管を塞ぐリスクも高くなります。

 水分は次のように摂られます。

摂取物 摂取量 総摂取量
飲料 1.2リットル 2.3リットル
食物 0.8リットル
代謝物 0.3リットル

 代謝物とは細胞内のミトコンドリアが酸素と栄養を使ってエネルギーを作り出す時に排出される水分です(再びミトコンドリアのこと参照)。

 飲料として水分を1.2リットル以上摂ることが必要です。いかがですか?そんなに飲めてますか?私は毎日2リットルを食事とは別に飲むことを習慣にしています。かなり意識しないと難しい数値ですよ。
 それとダイエットされている場合は食事を制限することになるので、食物から摂れる水分が減ってしまいます。その分、余分に摂る必要があります。
 水分は清涼飲料水で摂らない方がいいです。おいしくするため恐ろしく糖分が入っているものが多く、カロリー過多になります。水が一番です。

■水とタンパク質の関係

 水は宇宙に最もたくさん存在する原子である水素Hが酸素Oと結合して水分子は構成されます。これは純水と呼ばれますが、水はまわりのものを貪欲に溶かすため純水は自然界には存在しません

 水分子は極性のあるダイポール構造をしており、水素結合(hydrogen bond)と呼ばれる弱い結合を作っています。











 水はありふれた物質ですが、その性質やふるまいはとてもミステリアスな面をもっています。正と負に帯電した水素原子と酸素原子が、周りの物質の電荷を帯びた原子群と水素結合をつくるので、水は電荷を帯びた分子を溶かす、良好な溶媒となります。

 つまり、容器に入れれば容器の成分が溶出するほどです。酸性雨が降るのも大気中の汚染物質を雨が溶かし込んで込んでしまうためです。

 さて、このように周りの物質と反応しやすい水分子は、細胞から構成されるタンパク質ともよく結合し、図のようにたんぱく質の周りに水の層を作ります。水はタンパク質を温度の急変などさまざまな外部のストレスから守ります。














 水は細胞、すなわち命を守っている、と言えます。



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